インスリンを打つ場所や針の長さ

イタンゴ

イタンゴ

船橋市の糖尿病内科では、カートリッジ式のインスリンを推奨しています。

リリーのヒューマペンラグジュラ、ノボのノボペンエコー、サノフィのイタンゴなどがあります。カートリッジ式のインスリンは患者さんの支払いを抑制することができ、おすすめです。

インスリンを打つ場所としては下腹部か太腿に打つのが一般的ですが、1回に打つインスリン量が多くない場合は打った部位に対するちょっとした圧力でインスリンが出てきてしまうこともあります(1単位=0.01ml)。5mmではインスリンがきちんと入っていかないので、患者さん希望が5mmであっても説明して8mmをお勧めすることもあります。以前、8mm,5mmの2種類の針がありました。両方提示すると、「短いほうが良いに決まってるだろう!」というリアクションがほとんどで、聞くのをやめたという経験がありました。最近は4mmの針が主流なので、長い針はウケない傾向があります。

インスリンデバイスですが、違うデバイスは患者が嫌がります。ノボノルディスクのフレックスタッチが出た時、フレックスペンから切り替えようとしたら頑強に抵抗する人が少なからずいました。ノボラピッドで同じなんですが。早く打てて時短できて良いと思いますが。患者さんをみて、recommendしないといけません。数年前、ヒューマペンラグジュラを入れました。ヒューマログのカートと、最近になってグラルギンのカート(全部院外限定)があります。0.5U刻みができるので、内因性インスリン分泌が枯渇している1型の人にはありがたいです。一方、30Uまでしか回らない難点があります。打ち忘れ対策もほしいとなると、ノボペンエコーですね。ノボペンエコーは1型の方はbolus用のみ利用してbasalはフレックスペンを使う手もあるのかなぁと思う一方、使用単位数が多くなればなるほどカートリッジの方が得に(僅かですが)なるし、でも1回に注入できるのがプレフィルドの方が現実的だったりしますね。ノボペン4ならばたくさん打てますが。グラルギン2回打ちの方はいますよね。グラルギン2回と私が書いたのは、朝6U夕8Uみたいにしないと切れてしまう方がいるという意味です。

トレシーバはベッタリ効くので安心感がありますが、無闇に増やしてしまいがちで、フリースタイルリブレで見ると0-6時が毎日右肩下がりで4時くらいに血糖50でソモジー効果で朝90、なんて人がゴロゴロいるのです。フリースタイルリブレのおかげで、トレシーバ依存症を脱却しつつあります。それよりは寝る前にノボラピッドを追加して下げて寝て、トレシーバは増やしすぎないほうが健全です。デグルデクは未明に極端に下がります。ライゾデグの2回うちの人はハイリスクです。そういう人は一生懸命SMBGをしないクラスタなので、訴えないだけだと思います。

他院で駄目患者の烙印を押され、私のところに5年前くらいに紹介された70台のおじさんがいます。最初は喧嘩腰で、嫌なやつだと思ったのですが、毎回駄目出しをされて自尊心が傷ついていたのだと思います。
「どうせコイツも俺に説教するんだろ。」
くらいの気持ちだったと思います。辛抱強く話を聞いて、(前のインスリンの使い方は忘れましたが、おそらく30ミックス2回か何か)強化インスリン療法が良いということを説きました。でも、面倒なことはいやだとしっかり主張するので、50ミックス3回にしました。結構良くなって、心を開いてきました。ライゾデグがやっと発売になり、ライゾデグ2回にしたらさらに良くなりました。良すぎるくらい。SMBGが楽しくなって、ちゃんとやっています。でも、デグルデクの低血糖が垣間見れます。やる気を起こしてくれているので、数値が悪くなる誘導はしにくいのですが、ちょっと危惧しています。
デグルデクは素晴らしいインスリンで、他に代替がないので貴重な存在ですが、デグルデクに頼りすぎる治療は駄目だと思います。それをはっきり見せてくれるリブレのおかげですが。
SU剤にたよってHbA1c 5.9%!!
などとやっているのと同じことをやっているような気がしてなりません。
デグルデクは使っても良いが、最小限にして、できるだけボーラスインスリンで調整するのが、無自覚低血糖のない、質の高い血糖管理だと思います。

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